無農薬緑地管理
子供を農薬や化学物質の害から守り、
安心して遊べる緑地にしましょう!!
マンションや植栽の公園、学校の樹木、さらにはご家庭の植栽にまで、防虫のために農薬が当たり前に使用されていますが、実は農薬の中で害毒が完全に明らかになっているのは少数しかなく、その危険性は以前から指摘されています。
特に子供は成長期で農薬の毒も吸収しやすいため大人がなるべく農薬を近づけないように注意することが大切です。
近年、金沢市のように農薬使用の原則禁止に取り組む先進的な自治体も出てきています。人々の暮らしを農薬の害から守るために、一人ひとりが問題意識を持って行動することが大切です。
 


■従来の農薬を使った緑地管理の問題点

・動力噴霧器を使用して大量に散布するため、広い範囲に農薬が広がり近隣全体が危険に。
・学校での散布は、登校時は避けていても下校時に空気中濃度が最大になるため危険。
・分解しにくい農薬による生態濃縮の問題。(最終的に人間の体内に残る)
・土中にしみこんだ農薬による土壌汚染。
・さらに河川にも流れ込み、水質の汚染や生態系の破壊。
・化学物質過敏症やアレルギーなどの人体への影響。

子供が体に毒素を吸収する比率は大人の2倍あると言われています。したがって従来通りに農薬散布がなされた学校の植樹や公園の芝生、マンションの植樹などは、大人はもちろん、特に成長期の子供たちにとっては大変危険といえます。
しかし、世間一般にはまだまだ農薬の危険性についての認識は低いのが現状です。有害な化学物質を少しでも減らすために無農薬の緑地管理をどんどん広げていくことが必要だと感じています。


■無農薬緑地管理への転換

従来の農薬散布を前提とした緑地管理では、当の緑地エリアへも、関連する自然環境へも、そして人間の暮らしへもマイナスの影響が大きく、農薬から脱した緑地管理の方法が求められています。
当NPOでは、農薬を使わない緑地管理について検証・実験を続け、実際の緑地管理業務にも適用しています。

●当NPOが提唱する緑地管理への転換の概要
・人口環境 → 自然的環境へ
・マニュアル的手入れ → 自然+人間の手入れへ
・エリアの囲い込み → エリアの開放へ
・雑草や病中害を屈服させる方法 → 草や虫と調和する方法へ
・木々の孤立・弱体化 → 木々・生物相互のコミュニケーションへ



緑地管理人工環境図
緑地管理自然環境図


■緑地管理における農薬散布の問題
農薬は特定の虫だけに効かせるということが難しく、ある虫を抑えれば他の虫が増えるというイタチゴッコを繰り返し、何度も散布せざるを得ない状況に陥ります。
例)
1 農薬散布前 2 農薬散布直後 3 農薬散布経過後


4 さらに農薬散布 5 散布直後 6 一定時間経過後


■環境循環型 無農薬緑地管理への転換
従来の農薬散布型緑地管理から、無農薬緑地管理へと転換するにはいくつかのポイントがあります。

point1 【剪定】 強剪定から自然樹形を保つ剪定に変更する。
風通し、日当たりを良くすることが病害虫の発生を抑制する効果につながります。
紫外線は自然界に存在する有効な消毒用薬剤です!

point2 【観察と記録】 正確な記録が害虫の捕殺を実現化する。
害虫を捕殺するには発生時期が有効ですが、その期間は約一週間に限られているため、こまめな観察記録が大切になります。ある程度データがたまってくれば、気温から発生を予測でき、また、発生しやすい樹木の特定などもできるため捕殺が容易となり、次第に手間も減ってきます。

point3 【農薬無散布】原則的に農薬は使わない。手取り、高圧水にて除去。
農薬に頼らず害虫を除去する昔ながらの方法として「たいまつ法」があります。また、高圧水で落とす方法も有効で、他にはは野鳥による駆除に取り組んでいるところもあります。
●たいまつ法 
長い棒の先に布を巻き、油に浸して火をつけ、松明のようにして毛虫を焼き殺す方法です。チャドクガなどは死んでも毒針を残すため、焼却することは有効といえます。
●高圧洗浄法
毛虫を高圧水で水と一緒に落としてしまう方法です。地面に落ちた毛虫の生存率は極めて低いため有効な方法です。
●野鳥による駆除
外来種のアメリカシロヒトリも野鳥が食べるようになりました。コントロールできるわけではないのであくまで補助的な方法ですが、一部の自治体では取り組んでいるところもあります。

point4 【もしもの薬剤散布】安全性の確認されたものを使用。
毛虫の発見が遅れ、拡散してしまった場合はどうしても薬剤を使用しなければならない場合もあります。その場合は安全性が確認されたものを使用します。
竹酢液、木酢液、ハーブ抽出液や、純石けん、食用油などです。また、除虫菊を薄めたものも推奨しています。

point5 【場内堆肥づくり】剪定で発生した葉・小枝を堆肥化する。
農薬漬けの土壌を本来の土壌に生き返らせることによって、毛虫などを抑制する生き物たちが戻ってきます。しかも、剪定枝はもともと捨てていたものですから材料費は浮き、さらに今まで処分していた費用もコストダウンできます。
→堆肥化について詳しくはコチラへ。



■無農薬の取り組みに関する資料
農薬の害や、化学物質への関心の高まりを受けて、無農薬緑地管理に関する積極的な取組みを行う自治体や管理組合、個人の方なども増えてきました。


●マンション・家庭などの緑地管理 

マンション植樹



団体施設


団体施設


団体施設

マンション植樹


一般家庭の庭


小庭園


小庭園



●新聞記事等
無農薬取組み記事
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